イギリスの医療は
さまざまな国籍を持つ外国人が支えている。
中でもインド人の医師や看護婦は
白人よりも多いのではなかろうか?
職場で一緒に仕事する
インド人の結婚を語ってみよう。
インドの発展
インドには昔、
カースト制度というのがあった。
だから職業は自分で選べない。
生まれた時から決まっていた。
しかし、最近
そのカースト制度に当てはまらない
新しい職業が誕生した。
「IT」である。
アメリカのIT業界が
24時間の稼働システムを行うために、
深夜誰かを働かさなければならない。
深夜となると、経費が高くつく。
そこで目をつけたのが
アメリカと約半日時差のある
インドだった。
時流に乗ったインドは
劇的に経済成長したのだ。
インドの富裕層
一部のインド人は大変豊かである。
そしてそれらの富裕層は
英語を勉強し、技術を学び、
世界に進出する。
1番の渡航先はもちろん
英国である。
あらゆる分野で
インド人は大活躍する。
中でも
医療関係では多くのインド人が働いている。
昔、げばの働いていたケアホームでは
ある日、
げばを除いて全員がインド人。という日もあった。
入所している方の家族が訪問した時のことである。
あるインド人の職員が応対した。
その家族の方は白人のイギリス人だったのだが、
職員がインド人というので、
大変見下した態度をとっていた。
その職員がげばに漏らしていた。
「私たちの国は
貧しい国というイメージがあるのかもしれないけど、
国に帰れば、大きな家に召使いを雇って暮らしているのよ。
あの白人よりも数段レベルが上の生活をしてるんだけど、
彼女、有色人というだけで差別をしているの。
本当に教育がないと思うわ。」
インド人の結婚事情
どこの職場でも、
いくら国が違っても、
女たちは恋愛話が好き。
いっしょに仕事している時、
なんだかんだと女子会トークに花が咲く。
聞いてみると
インドの結婚は
圧倒的にお見合い結婚が主流らしい。
「親や親戚みんながすすめる人」というのは、
「身辺調査も合格した人」ということである。
変な人に当たる確率は低い。
そして離婚率も低い。
インド人の同僚が
インド人専門のマッチングアプリに登録した。
彼女は
小柄でインド人特有の
目がぱっちりした美人。
看護婦の資格を持ち、
イギリス居住のビザもある。
また外国で働いているということは、
実家がそれなりに裕福で
教養のある家だということを意味する。
美人で、教養があって、憧れのイギリスに居住している。
インドの国中から
男たちがアクセスしてきた。
インド人同僚、彼女の結婚
まったく、よりどりみどりとはこのことである。
彼女はその中から選んだ人とチャットして、
これはと思う物件(男物件?)
を親に伝える。
そして
なんと
彼を恋愛対象にする前に
親がその物件を見にいって確認するのだ!
確認事項は「見合い」と同じ。
本人はもちろん、親、学歴、職業、経歴、
すべて厳しく審査される。
日本ではこうはいかない。
しかし
インドでは普通に行われているらしい。
そしてこの審査で
数人の男たちが脱落する。
半年ほど、こんなことが繰り返され、
やっと花婿候補が決まる。
彼女は彼と「フィアンセ」としてのチャットを始めた。
やがて結婚が本決まりになり、
彼女は彼と結婚するために
インドへ里帰りする。
つまり
彼と初対面をした
数日後、
結婚するのだ!
彼女は彼と会うまで
本当に不安だったらしい。
その心配は容易に想像できる。
でも
彼と会って、
改めて恋に落ちたのだそうだ。
自分を一番心配してくれるのは親。
その親が、太鼓判を押してくれ、自分も気に入った男性。
インド式マッチングアプリの方法は大成功だった。
素晴らしい!
日本でもこんなふうな
システムができたらいいのに
とげばは思った。